あなたは今、どのApple Watchにしようか悩んでいませんか?
最新のSeries 7、2020年のハイエンドモデルSeries 6、エントリーモデルのSeries SE、旧モデルながらリーズナブルなSeries 3と、ラインナップがいくつかあり、違いも見えにくいので迷ってしまいますよね。
そこで今回は、Apple Watch Series 7, 6, SE, 3のどれがおすすめなのか、機能やスペックを比較して違いを解説したいと思います。
どのアップルウォッチにしようか迷っている方、これからアップルウォッチを検討される方はぜひ参考になさってくださいね。
ほかにも Apple Watch に関する様々な情報を こちら でご紹介しています。ぜひあわせてご覧いただけますと幸いです。
>> Apple Watch に関する他の記事を読んでみる(上の こちら と同じリンク)
結論:どのApple Watchがおすすめ?
まずは結論。どのApple Watchがおすすめなのかご紹介します。
求める機能やスペックによっておすすめのシリーズが違ってきますので、それぞれご紹介していきますね。
- 「グリーン」「スターライト」「ミッドナイト」が使いたい人
- 「ステンレス」「チタニウム」を選びたい人
- 耐亀裂性能と防塵性能が欲しい人
- 大きな画面で常時表示ディスプレイを使いたい人
- 血中酸素濃度と心電図を測定したい人
- 時々動作が遅くなることに耐えられない人
- 充電速度を重視する人
- 「ゴールド」「シルバー」「スペースグレイ」が使いたい人
- 「ステンレス」「チタニウム」を選びたい人
- Series 7よりも安く血中酸素濃度と心電図を測定したい人
- 時々動作が遅くなることに耐えられない人
- 「ゴールド」「シルバー」「スペースグレイ」が使いたい人
- 血中酸素濃度と心電図がなくても良い人
- コスパの良さを重視する人
- とにかく安くApple Watchが欲しい人
- 時々動作が遅くなっても耐えられる人
あなたはどれが良いと思われましたか?
各シリーズの詳しい違いや、機能・スペックの詳細は以下で解説しています。ぜひご覧くださいね。
Series 7, 6, SE, 3の機能・スペックの違いを一覧で比較
Apple Watch Series 7, 6, SE, 3の機能・スペックの違いをより詳しく見るために、まずは一覧で比較してみましょう。
主な違いを赤字にしていますので、ぜひ赤字を中心にご覧ください。
7 | 6 | SE | 3 |
---|---|---|---|
引用元:Apple公式サイト | 引用元:Apple公式サイト | 引用元:Apple公式サイト | 引用元:Apple公式サイト |
発売日 | |||
2021年10月15日 | 2020年9月18日 | 2020年9月18日 | 2017年9月22日 |
本体サイズ | |||
41mm / 45mm | 40mm / 44mm | 40mm / 44mm | 38mm / 42mm |
アルミニウムの本体カラーとサイズ・モデルごとの価格 | |||
グリーン ブルー (PRODUCT)RED スターライト ミッドナイト | ブルー (PRODUCT)RED シルバー スペースグレイ ゴールド | シルバー スペースグレイ ゴールド | シルバー スペースグレイ |
【GPS】 41mm : 45mm : 【GPS+Cellular】 41mm : 45mm : | 【GPS】 40mm : 47,080円〜 44mm : 50,380円〜 【GPS+Cellular】 40mm : 59,180円〜 44mm : 62,480円〜 | 【GPS】 40mm : 44mm : 【GPS+Cellular】 40mm : 44mm : | 【GPS】 38mm : 42mm : ※Cellularモデルなし |
ステンレスの本体カラーとサイズ・モデルごとの価格 | |||
シルバー ゴールド グラファイト | シルバー ゴールド グラファイト | — | — |
【GPS+Cellular】 41mm : 45mm : | 【GPS+Cellular】 40mm : 82,800円〜 44mm : 88,800円〜 | — | — |
チタニウムの本体カラーとサイズ・モデルごとの価格 | |||
スペースブラック チタニウム | スペースブラック チタニウム | — | — |
【GPS+Cellular】 41mm : 45mm : | 【GPS+Cellular】 40mm : 94,800円〜 44mm : 100,800円〜 | — | — |
Nikeエディションの本体カラー(アルミニウムのみ) | |||
スターライト ミッドナイト | シルバー スペースグレイ | シルバー スペースグレイ | — |
Hermèsエディションの本体カラー(ステンレスのみ) | |||
スペースブラック シルバー | スペースブラック シルバー | — | — |
耐水性能 | |||
50メートル | 50メートル | 50メートル | 50メートル |
耐亀裂性能と防塵性能 | |||
○ IP6X | — | — | — |
ディスプレイとサイズ | |||
常時表示Retina LTPO OLED ※ 6, SE より20%画面拡大 ※ 3 より50%画面拡大 ※ 常時表示は70%明るく | 常時表示Retina LTPO OLED ※ 3 より30%拡大 | Retina LTPO OLED ※ 3 より30%拡大 | Retina OLED |
血中酸素飽和度と心電図測定 | |||
○ | ○ | — | — |
高心拍・低心拍・不規則な心拍の通知 | |||
○ 第3世代 | ○ 第2世代 | ○ 第2世代 | ○ |
緊急SOS、海外での緊急通報、転倒検出、コンパス | |||
○ 加速度32G対応 | ○ 加速度32G対応 | ○ 加速度32G対応 | — 加速度16G対応 |
Cellularモデルの携帯電話通信機能とファミリー共有(1台のiPhoneに複数のApple Watchをペアリング) | |||
○ | ○ | ○ | — |
CPUチップ | |||
デュアルコアS7 SIP SEより最大20%高速 | デュアルコアS6 SIP SEより最大20%高速 | デュアルコアS5 SIP S3より最大2倍高速 | デュアルコアS3 SIP |
Digital Crown | |||
○ 触覚的な反応を返す | ○ 触覚的な反応を返す | ○ 触覚的な反応を返す | ○ |
高度計 | |||
○ 常時計測 | ○ 常時計測 | ○ 常時計測 | ○ |
バッテリー | |||
最大18時間 最大33%高速な充電 | 最大18時間 | 最大18時間 | 最大18時間 |
スピーカー | |||
○ 50%大きい音量 | ○ 50%大きい音量 | ○ 50%大きい音量 | ○ |
マイク | |||
○ 騒音モニタリング | ○ 騒音モニタリング | ○ 騒音モニタリング | ○ |
裏蓋 | |||
セラミックとサファイアクリスタル | セラミックとサファイアクリスタル | セラミックとサファイアクリスタル | 複合材 |
容量 | |||
32GB | 32GB | 32GB | 8GB |
Wi-Fi | |||
802.11b/g/n 2.4GHz、5GHz | 802.11b/g/n 2.4GHz、5GHz | 802.11b/g/n 2.4GHz | 802.11b/g/n 2.4GHz |
Bluetooth | |||
5.0 | 5.0 | 5.0 | 4.2 |
いかがでしょうか。
「この機能はあって欲しいかも」「これならあのSeriesが良いかな」などと思える機能やスペック、シリーズはありましたでしょうか?
次の章では、各機能・スペックが具体的にどのように違うのか、より詳しく比較していきます。
各機能・スペックの違いを詳しく比較
ここでは、Series 7, 6, SE , 3の機能・スペックの違いを、より詳しく比較していきます。
発売日
Series 7 | Series 6 | Series SE | Series 3 |
---|---|---|---|
発売日 | |||
2021年10月15日 | 2020年9月18日 | 2020年9月18日 | 2017年9月22日 |
Series 7は2021年に発売された最新シリーズです。
その1年前にあたる2020年に発売されたのがSeries 6です。Series 7 と 6 は最上位にあたるハイエンドモデルです。後にご紹介する血中酸素飽和度と心電図の測定機能はこの2モデルにしか備わっていません。
Series 6と時期同じくして発売となったのがSeries SEです。こちらはApple Watchを始めて持つ方に向けたエントリーモデル。
Series 3は2017年の発売から続くロングシリーズで、安くApple Watchを購入したい人にうってつけのシリーズです。
本体サイズ
7 | 6 | SE | 3 |
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本体サイズ | |||
41mm / 45mm | 40mm / 44mm | 40mm / 44mm | 38mm / 42mm |
本体サイズは2つのラインナップがある
本体サイズは各シリーズごとに大・小2つのサイズがラインナップされています。
Series 7は「41mm / 45mm」、Series 6 と SE は「40mm / 44mm」、Series 3は「38mm / 42mm」のそれぞれ2つです。
本体サイズは年々拡大。そしてディスプレイも拡大
年々、本体サイズが拡大していることに合わせて、ディスプレイサイズも大きくなる傾向にあります。大きい画面はとても見やすく、操作もしやすいので、ディスプレイサイズも考えると本体サイズの端ギリギリまで液晶画面となったSeries 7がダントツに良いと言えます。
サイズが大きいのは「好きじゃない」「手首に合わない」「重い」といった場合には、41mmなどの小さいサイズを選べば間違いはないでしょう。手首の華奢な女性は小さいサイズの方が使いやすいという声も多いです。
本体サイズに関する注意点
本体サイズに関して注意点があります。それは保護ケースやバンドは本体サイズに合うものを取り付けなければならない、ということです。当たり前と言えば当たり前ですが、結構見落としがちなポイントです。
保護ケースを取り付ける際は本体サイズにぴったり合うものを選ぶこと。バンドを取り替える場合は小さいサイズ、大きいサイズに適合するものを選ぶようにしましょう。
小さいサイズ間(41mm,40mm,38mm間)でバンドサイズは共通、同様に、大きいサイズ間(45mm,44mm,42mm間)でバンドサイズは共通です。
高級なバンド、かっこいいバンド、かわいいバンドなど、さまざまなApple Watchバンドを別の記事でもご紹介しています。ぜひあわせてご覧ください!
Apple Watchバンドに関する記事を見てみる >>
アルミニウムの本体カラーとサイズ・モデルごとの価格
7 | 6 | SE | 3 |
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アルミニウムの本体カラーとサイズ・モデルごとの価格 | |||
グリーン ブルー (PRODUCT)RED スターライト ミッドナイト | ブルー (PRODUCT)RED シルバー スペースグレイ ゴールド | シルバー スペースグレイ ゴールド | シルバー スペースグレイ |
【GPS】 41mm : 45mm : 【GPS+Cellular】 41mm : 45mm : | 【GPS】 40mm : 47,080円〜 44mm : 50,380円〜 【GPS+Cellular】 40mm : 59,180円〜 44mm : 62,480円〜 | 【GPS】 40mm : 44mm : 【GPS+Cellular】 40mm : 44mm : | 【GPS】 38mm : 42mm : ※Cellularモデルなし |
本体の仕上げ(素材)は3種
Apple Watchには、仕上げ(素材)が「アルミニウム」「ステンレス」「チタニウム」の3種あります。価格は、『アルミニウム < ステンレス < チタニウム』の関係であり、アルミニウムが一番安く、チタニウムが一番高額になっています。
アルミニウムの本体カラー
アルミニウムはリーズナブルな価格から多くの方が好む標準的なモデルです。
その本体カラーは上表のとおり、Series 7が5色、6も5色、SEは3色、3は2色となっています。シリーズごとに選べるカラーが異なるということですね。
Series 7では新しい本体カラー「グリーン」が追加され、「シルバー」と「スペースグレイ」が「スターライト」「ミッドナイト」に置き換わりました。
賛否ありますが、「ゴールド」「シルバー」「スペースグレイ」は選べないので、どうしても選びたい場合はSeries 6 または SE を選択することになります。
サイズ・モデルごとの価格
各シリーズで一番高額なのはSeries 7です。Series 6よりも1,000円〜3,000円ほど、値上がりでさらにアップしています。Series SEは4万円台から購入できるエントリーモデル。Series 3は3万円台から購入できる格安シリーズとなっています。
GPS+Cellularモデルは電話回線とファミリー機能などに対応するため、すべてのシリーズでやや高めの設定となっています。
ステンレスの本体カラーとサイズ・モデルごとの価格
7 | 6 | SE | 3 |
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ステンレスの本体カラーとサイズ・モデルごとの価格 | |||
シルバー ゴールド グラファイト | シルバー ゴールド グラファイト | — | — |
【GPS+Cellular】 41mm : 45mm : | 【GPS+Cellular】 40mm : 82,800円〜 44mm : 88,800円〜 | — | — |
ステンレス仕上げ(素材)の本体があるのはSeries 7 と 6 のみです。
双方、カラーは「シルバー」「ゴールド」「グラファイト」の3つです。どれも光沢があり高級感ある見た目です。
GPSモデルはなく、GPS+Cellularモデルのみのラインナップとなっています。
チタニウムの本体カラーとサイズ・モデルごとの価格
7 | 6 | SE | 3 |
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チタニウムの本体カラーとサイズ・モデルごとの価格 | |||
スペースブラック チタニウム | スペースブラック チタニウム | — | — |
【GPS+Cellular】 41mm : 45mm : | 【GPS+Cellular】 40mm : 94,800円〜 44mm : 100,800円〜 | — | — |
チタニウム仕上げ(素材)もSeries 7 と 6 のみです。
カラーは「スペースブラック」「チタニウム」の2つで、チタニウム専用の高級感あるカラーリングとなっています。
GPSモデルはなく、GPS+Cellularモデルのみのラインナップです。
Nikeエディションの本体カラー(アルミニウムのみ)
7 | 6 | SE | 3 |
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Nikeエディションの本体カラー(アルミニウムのみ) | |||
スターライト ミッドナイト | シルバー スペースグレイ | シルバー スペースグレイ | — |
Nikeエディションは、Apple WatchとファッションブランドNikeのコラボレーションウォッチ。
これがあるのはSeries 7 と 6 と SEのみ。仕上げはアルミニウムのみで、本体カラーは各シリーズのラインナップに準じ、白・黒を基調としたカラーのみ選択できるようになっています。
Nikeモデルについてはこちらの記事でも詳しく解説しています!
Hermèsエディションの本体カラー(ステンレスのみ)
7 | 6 | SE | 3 |
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Hermèsエディションの本体カラー(ステンレスのみ) | |||
スペースブラック シルバー | スペースブラック シルバー | — | — |
エルメスとのコラボ製品であるHermèsエディションを選べるのは、Apple Watch Series 7 または 6 のみです。その場合に選択できる仕上げ(素材)はステンレスのみ。さらにカラーは「スペースブラック」か「シルバー」のどちらかのみです。
Apple公式サイトではSeries 7のみしか販売されていません。どうしてもSeries 6のHermèsエディションが欲しい場合はフリマサイトなどに頼ることになるでしょう。
ハイエンドシリーズである 7 や 6 のみに限定し、ステンレス仕上げ(素材)にしかラインナップがないことところは、さすが高級ブランドHermèsとのコラボレーションウォッチといったところです。
Hermès風という選択肢も!
耐水性能
7 | 6 | SE | 3 |
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耐水性能 | |||
50メートル | 50メートル | 50メートル | 50メートル |
耐水性能については各Seriesで差はありません。すべて水深50メートルの耐水性能です。
水深50メートルの耐水性能は、一般的な5気圧防水に相当します。これは、水仕事・水上スポーツ・浅瀬での利用などは OK だが、素潜り・ウォータースキーなど長い時間の水没・深さの深い水没は NG というレベルの性能に相当します。
機械ものでありながら水にも耐えられるのは、手洗いなどの日常生活における水濡れを想定し、フィットネスやワークアウトなどの運動で、汗や雨に耐えつつ測定する必要がるApple Watchならではですね。
耐水性能については以下で詳しく解説しています!ぜひあわせてご覧ください!
耐亀裂性能と防塵性能
7 | 6 | SE | 3 |
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耐亀裂性能と防塵性能 | |||
○ IP6X | — | — | — |
最新のSeries 7 に耐亀裂性能と防塵性能が加わりました。これは他のシリーズにはありません。
耐亀裂性能——2倍以上の強度と耐久性
画面表面のクリスタルはSeries 6と比較して1.5倍分厚くなり、さらに形状をフラットベースにすることで、一番厚い部分で強度と耐久性が2倍以上に向上しました。軽くどこかに当ててしまっても画面に亀裂や割れが起こりにくくなった。ということですね。
防塵性能——最高ランクとなるIP6X等級の防塵性能
最高ランクとなるIP6X等級の防塵性能も新たに追加されました。
IPは、「IP(International Protection)」のことで、精密機器などが粉塵や水に対しどれだけ防護性能があるかを数値で示した指標です。省略する場合は「X」を使用します。「IP6X」のうち、「6」部分は防塵性能を、「X」部分は防水性能を示しています。
IP6Xは、完全な防塵構造を意味し、「粉塵の侵入が完全に防護されている」ことを意味します。最高等級の防塵性能です。
これにより、粉塵やホコリを気にすることなく、アウトドアやレジャー、山登りなどを思いのまま楽しむことができるようになりました。
ディスプレイとサイズ
7 | 6 | SE | 3 |
---|---|---|---|
ディスプレイとサイズ | |||
常時表示Retina LTPO OLED ※ 6, SE より20%画面拡大 ※ 3 より50%画面拡大 ※ 常時表示は70%明るく | 常時表示Retina LTPO OLED ※ 3 より30%拡大 | Retina LTPO OLED ※ 3 より30%拡大 | Retina OLED |
上の「本体サイズ」の章で解説しましたとおり、ディスプレイはSeriesごとに進化を積み重ねています。
※上の画像で、「SE」と「6」の画面サイズ仕様は同じです。
Series 3 から 6, SE で30%拡大、Series 6, SE から 7 でさらに20%拡大(7 は 3 より50%拡大)しています。
常時表示ディスプレイは、バッテリー消費を抑えるため画面が少し暗くなり見にくくなります。Series 7ではこの問題が改善され、バッテリー消費をおさえつつ画面の明るさを出す事に成功しています。
実際非常に見やすいです。これで画面を確認する際、手首をあげたり画面をタッチしたりする必要がなくなりました。
またあまり評価されていない事ですが、フラットベース設計で画面が平(たいら)になり、視認性と操作性が格段に向上しています。本当に見やすく、本当にタップしやすくなりました。
血中酸素飽和度と心電図測定
7 | 6 | SE | 3 |
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血中酸素飽和度と心電図測定 | |||
○ | ○ | — | — |
血中酸素飽和度と心電図の測定機能があるのは、Series 7 と 6 のみです。これがあるからSeries 7 と 6 はハイエンドであるといっても過言ではありません。
血中酸素飽和度の測定は、血液に取り込まれたの酸素レベル(量)をパーセントで表したもの。
96%以上が正常値で、90%を下回ると呼吸不全と言われます。新型コロナでも話題となり、肺や呼吸の状態を知ることができる、いわゆるパルスオキシメータと同じものです。
ただし医療用としてではなくあくまでウェルネス用としての使用に限定。とはいうものの日々の健康状態を見る上では非常に役に立つツールです。
使い方は簡単で、アプリを立ち上げてじっとしているだけ。じっとしていれば自動で測定してくれていることもあります。
心電図 (ECG または EKG とも呼ばれる)の測定は、心臓が規則正しいリズムで動いているかをチェックするもの。
心臓の心房、心室の拍動を計測し、鼓動のもととなる微小な電気信号のタイミングと強さを記録します。自分ではなかなか気づけない健康状態を知ることができます。
使い方は、アプリを立ち上げてDigital Crownに指を当てじっとするだけ。指を当てる必要がある検査なので、血中酸素飽和度と違って自動では測定してくれません。
高心拍・低心拍・不規則な心拍の通知
7 | 6 | SE | 3 |
---|---|---|---|
高心拍・低心拍・不規則な心拍の通知 | |||
○ 第3世代 | ○ 第2世代 | ○ 第2世代 | ○ |
心拍の状況から高心拍・低心拍・不規則な心拍を通知する機能は、Series 7, 6, SE, 3 全てが有しています。
設定した値を上回ると高心拍、下回ると低心拍、心房細動を示唆する不規則な心拍リズムなら不規則な心拍として通知してくれます。
この機能を使用する場合は、あらかじめBPM 値 (1 分あたりの心拍数)などを設定する必要がありますので忘れずに設定するようにしてくださいね。
心拍(脈拍)はバイタルサインと呼ばれる人間が生きていることを示す指標の一つです。このことからも心拍の状況を把握することは健康状態を知る上で非常に大切です。
心拍は光学式心拍センサーと呼ばれるセンサーを通して測定されます。この心拍センサーには世代があるものの、各世代で機能差は明言されておらず、第3世代だからと言って大きな差はないと思って問題ないでしょう。
緊急SOS、海外での緊急通報、転倒検出、コンパス
7 | 6 | SE | 3 |
---|---|---|---|
緊急SOS、海外での緊急通報、転倒検出、コンパス | |||
○ 加速度32G対応 | ○ 加速度32G対応 | ○ 加速度32G対応 | — 加速度16G対応 |
Series 7, 6, SE ならコンパスで方位を知ることができます。これによりマップなどで自分が向いている方向がわかるようになります。非常に便利です。
さらに、32Gの加速度センサーで転倒検出ができ、転倒後振動するApple Watchに反応を返さない場合、GPS+Cellularモデルでキャリアが対応する国や地域であれば、海外でも自動で緊急通報を行ってくれる機能を備えます。
国内であれば、安価なGPSモデルでも近くにiPhoneがあれば緊急SOSで自動通報機能が使えます。この機能に命の危機を救われたという事例があるほどです。
あなたは、つまづいてこけそうになったり、こけてしまって少しの間動けなかった、という経験はありませんか?この機能に頼り切ることはせずとも、このような万一の備えに対する機能が備わっているのは、非常に心強いアイテムと言えますよね。身近なお年寄りに持たせてあげたいと思う機能です。
この機能の利用には転倒検出のオンと、メディカルIDに緊急連絡先の設定が必要です。使用する際はぜひ設定できているか確かめるようにしてくださいね。
Cellularモデルの携帯電話通信機能とファミリー共有(1台のiPhoneに複数のApple Watchをペアリング)
7 | 6 | SE | 3 |
---|---|---|---|
Cellularモデルの携帯電話通信機能とファミリー共有(1台のiPhoneに複数のApple Watchをペアリング) | |||
○ | ○ | ○ | — |
Series 7, 6, SEのGPS+Cellularモデルなら、携帯電話通信機能はもちろん、ファミリー共有も利用できます。
ファミリー共有は、1台のiPhoneに複数台のApple Watchをペアリングできる機能です。これにより、iPhoneを持たないお子さんやお年寄りの方などが持つ複数のApple Watchを誰か1台の iPhoneに紐づけて使用できます。
iPhoneを持たなくて良いので敷居を低くしてApple Watchを使用できる点と、Apple Watchのデバイス管理を行える点が非常に便利な機能です。
CPUチップ
7 | 6 | SE | 3 |
---|---|---|---|
CPUチップ | |||
デュアルコアS7 SIP SEより最大20%高速 | デュアルコアS6 SIP SEより最大20%高速 | デュアルコアS5 SIP S3より最大2倍高速 | デュアルコアS3 SIP |
各シリーズで搭載されるCPUチップに違いがあります。S3を最大2倍高速にしたのがS5(SEに搭載)、S5を最大1.2倍高速にしたのがS7, S6(それぞれ7, 6に搭載)ということになります。
S7とS6は世代・名称さえ違うものの処理速度の向上は言及されていません。海外の調査でも差はないとされていますので、Series 7と6に処理性能差はないと考えて問題ないでしょう。
S5ほどあれば十分な処理速度ですが、S3になると体感でも時々動作が遅くなりモッサリすることがあります。サクサク動かないと嫌な方は、Series 7 や 6 がおすすめです。
Digital Crown
7 | 6 | SE | 3 |
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Digital Crown | |||
○ 触覚的な反応を返す | ○ 触覚的な反応を返す | ○ 触覚的な反応を返す | ○ |
特定の画面でクルクルとDigital Crownを回すことで、Series 7, 6, SEであればプルプルとした感覚を返してくれます。これで今まさに回している、操作しているということが触覚的にわかるようになっています。
Digital Crownとは、Apple Watch本体横についている円形のジョグダイヤルのようなボタンです。
高度計
7 | 6 | SE | 3 |
---|---|---|---|
高度計 | |||
○ 常時計測 | ○ 常時計測 | ○ 常時計測 | ○ |
Series 7, 6, SEであれば、優れた高度計によりランニングなどワークアウト中でも今自分がいる高度を計測、記録することができます。
ランニング記録を後から見た時に、「こんな高度の道を走ってきたんだ」というのがわかり、記録の楽しみやもっと高い場所でのランニングにチャンレジしよう、といった活用ができます。
Series 3でも高度自体を計測することができますが、高度計アプリをわざわざ起動して見る必要があり、自動記録はできなくなっています。
バッテリー
7 | 6 | SE | 3 |
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バッテリー | |||
最大18時間 最大33%高速な充電 | 最大18時間 | 最大18時間 | 最大18時間 |
バッテリーの持続時間は、Apple公開値で全てのシリーズが18時間です。
ただ、Series 7は充電速度が高速化しており、購入時に付属するType-C高速充電ケーブルを使用すれば、最大約1.3倍の高速な充電が可能になっています。
これにより今まで1時間半ほどかかっていた充電時間が約1時間にまで短縮され、忙しくて充電する時間が取りづらかった方もフル充電しやすくなりました。たった30分と思われる方も多いと思います。ただ実際使用して見ると、30分の短縮は結構大く感じます。
また「45分で0→80%まで充電」「たった8分で8時間の睡眠を測定」など、急速充電の機能もSeries 7には追加されており、フル充電しなくともちょっとの充電でより長くApple Watchを使用できる仕様に進化しています。その人その人のライフスタイルにあった充電方法や充電時間を選択できるようになったので、これまで以上にApple Watchを活用しやすくなったと言えます。
スピーカー
7 | 6 | SE | 3 |
---|---|---|---|
スピーカー | |||
○ 50%大きい音量 | ○ 50%大きい音量 | ○ 50%大きい音量 | ○ |
Series 7, 6, SEのスピーカーはSeries 3と比べて50%大きい音量の出力が可能です。
Apple Watchで音楽を聴いたり、通話したりする場合は音量不足に悩むことがなくなったので重宝します。特に通話関しては、GPS+Cellularモデルはもちろん、GPSモデルであってもiPhoneが身の周りにあれば、iPhoneをポケットやカバンから取り出さずとも通話ができるので非常に便利です。
周りに音声を聞かれたくない場合にはBluetoothイヤホンを接続すれば通話できます。
マイク
7 | 6 | SE | 3 |
---|---|---|---|
マイク | |||
○ 騒音モニタリング | ○ 騒音モニタリング | ○ 騒音モニタリング | ○ |
Series 7, 6, SEのみマイクが騒音モニタリングに対応しています。
環境音測定に加えて、何dBでどれだけの時間さらされた場合に通知するというノイズ通知設定をしておけば、指定した騒音に晒され続けた場合にApple Watchが通知で教えてくれるようになります。
騒音がヒドいの環境に長時間置かれた場合、耳の健康が害すと言われており、自分が思った以上の騒音にさらされていることがあります。その場を避けるように通知してくれるのが騒音モニタリング機能です。
環境音測定でサウンド測定をオンにすれば、自動で環境音を終日測定することができます。もちろんサウンドが録音や保存されることはないので、プライバシーにも配慮されています。
難聴になるリスクを減らすために、騒音がヒドいの環境から避け、耳の健康を維持できるようにしたいですね。
裏蓋
7 | 6 | SE | 3 |
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裏蓋 | |||
セラミックとサファイアクリスタル | セラミックとサファイアクリスタル | セラミックとサファイアクリスタル | 複合材 |
裏蓋にも違いがあり、Series 3のみ複合材、それ以外のシリーズではセラミックとサファイアクリスタルが使用されています。
体感することはありませんが、セラミックとサファイアクリスタルは傷がつきにくく耐久性が高いため、心拍や血中酸素飽和度を高い精度で測定し続けることに役立っています。縁の下の力持ちのような存在ですね。
容量
7 | 6 | SE | 3 |
---|---|---|---|
容量 | |||
32GB | 32GB | 32GB | 8GB |
容量はSeries 7, 6, SEは32GB、Series 3のみ8GBとなっています。
大きければ大きいほどインストールできるアプリや音楽が多くなります。昨今の音楽データを鑑みると、8GBでは少し物足りなさを感じます。欲を言うと32GBでも少ないくらいです。
とはいうものの、同期する音楽は自分で選択できたり、Apple Watch自体にデータを格納して使用するシーンはほぼないため、容量が足りなくて使用に困るようなことにはあまりありません。
音楽アプリについては以下で解説しています。
Wi-Fi
7 | 6 | SE | 3 |
---|---|---|---|
Wi-Fi | |||
802.11b/g/n 2.4GHz、5GHz | 802.11b/g/n 2.4GHz、5GHz | 802.11b/g/n 2.4GHz | 802.11b/g/n 2.4GHz |
細かな違いですが、Wi-Fi機能にも差があります。Series SE, 3は2.4GHz帯のみなのに対し、Series 7, 6は802.11nの5GHz帯が追加されました。
これによりiPhoneとの通信でWi-Fiを使うケースでは、2.4GHz帯を使う他の機器との混信を避け、より安定的に通信ができるようになりました。
Bluetooth
7 | 6 | SE | 3 |
---|---|---|---|
Bluetooth | |||
5.0 | 5.0 | 5.0 | 4.2 |
Bluetoothについては、Series 7, 6, SEは5.0が使用できるようになっています。これにより、iPhoneやAirPods Proなどのワイヤレスイヤホンとの連携や通信において、より高速で安定した通信を行うことができるようになっています。
Bluetooth 5.0では通信範囲4倍でデバイス間が離れても接続が切れにくく、さらに転送速度2倍で音の遅延などが軽減される仕様となりました。
ただ、Series 3のBluetooth 4.2だから困ったというようなことにはあまり遭遇しません。十分使用できます。
どのApple Watchがおすすめ?
ここまで機能ごとにSeries 7, 6, SE, 3がどう違うのか解説してきました。あなたにぴったりのアップルウォッチは見つかりましたか?
どのシリーズがおすすめなのかを改めてまとめていますので、まだ悩んでいると言う方はぜひ参考になさってくださいね。
- 「グリーン」「スターライト」「ミッドナイト」が使いたい人
- 「ステンレス」「チタニウム」を選びたい人
- 耐亀裂性能と防塵性能が欲しい人
- 大きな画面で常時表示ディスプレイを使いたい人
- 血中酸素濃度と心電図を測定したい人
- 時々動作が遅くなることに耐えられない人
- 充電速度を重視する人
新しい本体カラーや血中酸素飽和度・心電図測定、耐亀裂性能や防塵性能、大きなディスプレイ、高速充電を重視したい人はApple Watch Series 7がおすすめです。
特に、大きなディスプレイは液晶部分が拡大し、さらにフラットベースになったことで本当に見やすく本当にタップしやすくなっています。あまりメディアで大きく取り上げられていませんが、毎日見る、毎日操作するものがここまで大きな進化を遂げているのは、他のシリーズにはない大きなメリットだと思います。
新しいもの好きな方やハイエンド嗜好な方に最適なモデルと言えます。
- 「ゴールド」「シルバー」「スペースグレイ」が使いたい人
- 「ステンレス」「チタニウム」を選びたい人
- Series 7よりも安く血中酸素濃度と心電図を測定したい人
- 時々動作が遅くなることに耐えられない人
既存のゴールド、シルバー、スペースグレイを使いたい人に加え、血中酸素濃度や心電図測定などハイエンドな機能を少しでもリーズナブルに手に入れたいという方はSeries 6がおすすめです。
ただし、Apple公式サイトでの販売も終了しているため、ほとんどの場合、中古での入手経路しかないのは注意が必要です。
- 「ゴールド」「シルバー」「スペースグレイ」が使いたい人
- 血中酸素濃度と心電図がなくても良い人
- コスパの良さを重視する人
血中酸素飽和度と心電図の測定はできませんが、これ以外の性能はハイエンドなSeries 7とほぼ同等です。ディスプレイサイズがSeries 3より30%大きく、さらにS3より処理性能が最大2倍高速であるなど、Series 3とは一線を画く性能でありながら、価格が約4万円スタートと非常にコスパに優れています。
リーズナブルな価格で比較的高めの性能を求める方や、初めてApple Watchを持つ方のエントリーモデルとして最適です。
- とにかく安くApple Watchが欲しい人
- 時々動作が遅くなっても耐えられる人
性能こそラインナップで一番低いシリーズですが、魅力はその低価格性にあります。約3万円ちょっとでApple Watchが手に入るのは本当にお手軽でお得感があります。
とりあえず一番安くApple Watchを触ってみたいという方に最適なモデルです。
Apple WatchやApple製品を買うならどこがオススメ?
おすすめはamazonです。理由は次の通りです。
- Apple公式ストアが販売(公式だから安心)
- 他ECサイトに比べ割安(特にプライムデーなどのセール時は無茶苦茶安い)
- ポイントが貯まる(超お得、プライム会員は高還元率)
- 配送が早い(いち早く製品とご対面)
- AppleCare+もつけれる(安心の保証)
これらの理由から、Apple WatchやApple製品は、amazonで買うのがオススメです。
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さらに!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、Apple Watch Series 7, 6, SE, 3のどれがおすすめなのか、機能やスペックを比較して違いを解説してきました。
ほかにも Apple Watch に関する様々な情報を こちら でご紹介しています。ぜひあわせてご覧いただけますと幸いです。
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