SUUNTO の 7 と 9 BARO ってどっちがいいの?
堅牢なアウトドアウォッチありながら、その高いデザイン性で人気のSUUNTO(スント)。
スマートウォッチを検討中に方なら、必ずその存在に目がいきますよね。そのSUUNTO(スント)ハイエンドモデルである「SUUNTO 7(以降、「7」)と「SUUNTO 9 BARO(以降、「9 BARO」)のどちらがいいのか悩む方も多いはず。
そこで今回、そんな2つのモデルを比較してみました。
SUUNTO スマートウォッチの検討に、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。
「7」と「9 BARO」の違い
それではさっそく「7」「9 BARO」の違いをみていきましょう!
一覧で比較してみる
まずは「7」と「9 BARO」の主な特徴を一覧でみていきます。
[凡例] 赤字:優れている点
SUUNTO 7 | SUUNTO 9 BARO |
---|---|
引用元:SUUNTO公式サイト ※画像は「ALL BLACK」カラー | 引用元:SUUNTO公式サイト ※画像は「BLACK」カラー |
参考価格 | |
¥64,900 | ¥85,800 ※¥68,640で販売実績あり |
ケースサイズ / 素材 | |
50 x 50 x 15.3 mm ステンレス | 50 x 50 x 16.8 mm ステンレス |
ディスプレイカバー / 表示タイプ | |
Gorilla ®Glass AMOLED | サファイアクリスタル マトリクス |
解像度 | |
454 x 454 | 320 x 300 |
重さ | |
70g | 81g |
防水性能 | |
50M | 100M |
電子決済 | |
Google Pay™️ | – |
バッテリー持ち | |
・GPSを使用するトレーニングモード:最大12時間 ・タイムモード:最長40日間 (バッテリーセーブモード) ・スマートウォッチとして使用:最大2日間 | ・GPSを使用するトレーニングモード:25時間 ・インテリジェントバッテリーモード →エクササイズ中にバッテリー切れが近づいていることを検出し、別のバッテリーモードへの変更を提案 |
ストレス表示 | |
ー | ストレスと回復状況 |
健康管理 | |
手首での心拍計 | 手首での心拍計 睡眠記録 |
音楽再生 | |
スマホ、ヘッドセット接続で音楽コントロール | ー |
スマホ通知 | |
スマホアプリの通知表示 | スマホアプリの通知表示 |
運動(アクティビティ) | |
・70種以上 ・Google FIT™️ →毎日のアクティビティで心拍数とカロリー消費率を追跡 →安静時の心拍数を毎日追跡 →歩数、カロリー記録 →オンラインスポーツコミュ二ティ (Strava、TrainingPeaks、Endomondoなど) ・トレーニングに基づく回復時間表示 ・15種のスポーツモードのヒートマップ(ナビゲートのヒートマップ含む) | ・80種以上 ・VALUE pack が付属 →SUUNTOが提携するトレーニングアプリの無料特典や割引特典 ・トレーニングに基づく回復時間表示 ・ナビゲートのヒートマップ |
位置情報 / マップ | |
・無料オフラインアウトドアマップ →充電中にwi-fiでDL ・ランニング中スワイプで地図表示 ・GPS, GLONASS, QZSS, BEIDOU | ・FusedTrack™ により軌道と距離の精度が向上 ・GPS, GLONASS, GALILEO, QZSS, BEIDOU |
その他 | |
Google アシスタント™️(OK Google) | ー |
いかがですか?魅力を感じる特徴や機能はありましたか?
一覧にしてみてみると、どちらも同じくらいの数の優れた点を持っている、そんな印象を受けますね。
特徴ごとに詳しく比較してみる
ここからは特徴ごとに詳しくみていきましょう!
参考価格
やはりショッピングにおいてお値段は外すことのできない検討要素です。
2万円ほど安価のため、「 7」に軍配があがりそうです。しかし、公式サイトでは次期製品発売を見越してか、「9 BARO」の価格を ¥68,640- まで下げてきています。「7」が ¥64,900- ですので、実際には、その差4千円ほどとなり、ほとんど考慮に値しない金額差になっているのではないでしょうか。
ということは、価格的にはほぼ同じ土俵です。あとは機能差でどれだけどちらに魅力を感じるか、ということになりますね。
ディスプレイ / カバー
引用元:SUUNTO公式サイト
ディスプレイの綺麗さでいくと、「9 BARO」は、”マトリクス”なので通常のドット、かつ、解像度も 320 x 300 です。それに対し、「7」は、”AMOLED(Active-Matrix Organic Light-Emitting Diode)”を採用しています。いわゆる有機ELで、精細かつ鮮やかな表現が得意で、解像度も 454 x 454 と、マップアプリの表示も鮮やかな画像表現でとても綺麗に表示されます。
ただ、カバーガラス(風防)の頑丈さについては、「9 BARO」が勝ります。「7」はモース硬度(硬さを示す基準)が”5”の Gorilla ®Glass を採用していますが、「9 BARO」はモース硬度”9”のサファイアクリスタルを採用しています。
因みに、このモース硬度、あらゆる物質の中でもっとも硬いと評されるダイヤモンドが”10”という値です。それだけ「9 BARO」のカバーガラスには傷がつきにくい、ということになりますね。
防水
「7」は、50M。「9 BARO」は、100Mの防水性能です。それぞれ 50M→5ATM(気圧)、100M→10ATM(気圧)と読み替えることができます。
これは、5ATMは水仕事に耐えることのできる耐水性、10ATMは水に浸かっても大丈夫な耐水性を意味します。
「50Mは水深50Mまで耐えれるんじゃないの?」と思われた方。その通りなんですが、この数値はあくまで『静止状態』の50Mを意味しているんです。実際には波や体の動きで水圧は思っている以上に変化します。そのため、上記のような耐水性となってしまうんですね。
ただ、どちらも日常生活には耐えうるだけの防水性能(※)ですので、安心して使用できます。
(※)どんな商品にも言えることですが、防水機能は、その機能が永続的に保証されるものではありませんので、ご注意くださいね。
電子決済 ※日本では、スマートウォッチによるGoogle Payは未対応
最近、流行となっている電子決済(キャッシュレス決済)。小銭を出さずして決済するものでとってもラクな機能です。今はスマホに搭載されることが多い機能ですが、徐々にスマートウォッチにも搭載される波がきています。腕につけているスマートウォッチをかざすだけでお金の支払いができてしまう。とっても便利な機能ですよね。
この電子決済にはいくつか種類がありますが、「7」は Google Pay を搭載しているので、この機能を使って小銭を出さずして決済することが可能です。
Google Pay は、事前のチャージが必要なSuica などのプリペイドカードをはじめ、VISA / MasterCard / JCB をクレジット会社とする楽天カードも登録可能です。楽天カードを登録しておけば、チャージの手間なく支払いを済ませることでできてしまいます(楽天カードの場合は、QUICPay加盟店で支払い可能)。
ウォッチで Google Pay を利用するには、以下の条件を満たしている必要があります。
引用元:SUUNTO
・現在地が、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、スイス、イタリア、ポーランド、ロシア、スペイン、英国またはアメリカ合衆国のいずれかであること。
・対応カードを使用していること。
バッテリー持ち
次はバッテリー持ちです。1度充電を終えてから、次に充電が必要となるまでの時間がどれだけ長いか、という指標です。
スマートウォッチである以上、充電を免れることはできません。他ブランドに太陽光による充電機能を備えたものもありますが、GPSを1日使い続けるようなシーンではまだ充電は必要になります。
※その他、アナログ式文字盤のスマートウォッチであれば、ボタン電池式もありますがここでは割愛します。
本題のバッテリー持ちですが、GPSを駆使するトレーニングシーンでは、「7」なら最大12時間と半日持ち続け、「9 BARO」なら最大25時間と丸1日持つ電池持ちとなっています。1日の活動時間を半日ほどとして考えるとどちらも十分な電池持ちですよね。
なお、「9 BARO」はそのバッテリー持ちの良さのみならず、バッテリー切れが近くと別のバッテリモードへの変更を提案してくれるインテリジェントバッテリーモードを搭載しています。
ストレス表示
「7」にはない機能ですが、「9 BARO」には心拍計を活用したストレス表示機能がついています。血液からストレスをどれだけかかえているか、またその回復にどれだけの時間がかかるかを示してくれる機能です。このような機能があれば、ストレスからくる日々の健康管理に一役買ってくれますね。
健康管理
どちらも心拍計はついていますが、「7」がトレーニングに特化している一方で、「9 BARO」は睡眠記録の機能がついています。あらかじめ設定した睡眠時間幅(※)での睡眠を記録してくれます。これによって、日々どれだけ睡眠を行えているかを目で見て確認することができ、「今日は早く寝よう」など健康に対する意識や行動に変化をもたらしてくれます。
(※)例えば、21時〜9時で設定すると、もし20時から睡眠を開始したり、もし10時に起床したりすると睡眠を記録してくれないので注意が必要です。
音楽再生
「9 BARO」にはありませんが、「7」であれば、Wear OS by Google アプリとウォッチを接続することで、音楽再生や停止、音量の調整や次の曲へのスキップなどがスマートウォッチ上で操作できます。わざわざスマートフォンをポケットやカバンから取り出す必要がなく、非常に便利です。
運動を記録
「7」は70種以上、「9 BARO」は80種以上のスポーツモードに対応しており、これだけあればある程度ニッチなスポーツにでも対応できるアクティビティ数になっていると思います。
また、「7」であれば、Google FIT を活用でき、毎日の心拍数や歩数・カロリー消費などを記録でき、日々の運動が楽しくなること間違いなしです。Strava、TrainingPeaks、Endomondoなどのオンラインスポーツコミュニティへの参加すれば同じ運動を行う人の記録と比較できたりさらに運動が楽しくなること間違いなしです。
加えて、「7」は15種のスポーツモードのヒートマップを知ることができ、よく走られているランニングルートを狙って走ったり、意図的に避けて空いているルートを狙って走ったりすることができます。
その他、両モデルとも、トレーニングに基づく回復時間を表示できるので、次に運動を行うべき時間を知ることができ、無理な運動で体に負担をかけることを避けることができます。
一方、「9 BARO」なら Strava、TrainingPeaks、Endomondo などのオンラインスポーツコミュニティなどのトレーニングアプリの無料特典や割引特典が利用できる VALUE pack が付属しているので、よりランクの高いオンラインスポーツコミュニティをお得に活用することができます。
位置情報 / マップ
両モデルとも衛星システムを備えているため、GPSよりも制度の高い測位が可能となっています。
さらに「9 BARO」は、FusedTrack™ により軌道と距離の精度が向上しているため、「7」と比較してより制度の高い位置情報や距離情報を取得可能となっています。
対して「7」は無料のオフラインアウトドアマップを充電中に Wi-Fi から ダウンロードできるため、スマートフォンを持ち歩かなくても地図情報を表示できるというメリットがあります。また、ランニング中にスワイプで地図を表示できる点が良いというレビューをよく目にします。
その他
「7」には、Google アシスタント機能が搭載されているため、「OK, Google」と話しかけるだけで手がふさがっていても操作できるようになっています。
おさらい
ここまで、「SUUNTO 7」と「SUUNTO 9 BARO」の違いについて見てきました。
改めて一覧でおさらいしておきましょう。
[凡例] 赤字:優れている点
SUUNTO 7 | SUUNTO 9 BARO |
---|---|
引用元:SUUNTO公式サイト ※画像は「ALL BLACK」カラー | 引用元:SUUNTO公式サイト ※画像は「BLACK」カラー |
参考価格 | |
¥64,900 | ¥85,800 ※¥68,640で販売実績あり |
ケースサイズ / 素材 | |
50 x 50 x 15.3 mm ステンレス | 50 x 50 x 16.8 mm ステンレス |
ディスプレイカバー / 表示タイプ | |
Gorilla ®Glass AMOLED | サファイアクリスタル マトリクス |
解像度 | |
454 x 454 | 320 x 300 |
重さ | |
70g | 81g |
防水性能 | |
50M | 100M |
電子決済 | |
Google Pay™️ | – |
バッテリー持ち | |
・GPSを使用するトレーニングモード:最大12時間 ・タイムモード:最長40日間 (バッテリーセーブモード) ・スマートウォッチとして使用:最大2日間 | ・GPSを使用するトレーニングモード:25時間 ・インテリジェントバッテリーモード →エクササイズ中にバッテリー切れが近づいていることを検出し、別のバッテリーモードへの変更を提案 |
ストレス表示 | |
ー | ストレスと回復状況 |
健康管理 | |
手首での心拍計 | 手首での心拍計 睡眠記録 |
音楽再生 | |
スマホ、ヘッドセット接続で音楽コントロール | ー |
スマホ通知 | |
スマホアプリの通知表示 | スマホアプリの通知表示 |
運動(アクティビティ) | |
・70種以上 ・Google FIT™️ →毎日のアクティビティで心拍数とカロリー消費率を追跡 →安静時の心拍数を毎日追跡 →歩数、カロリー記録 →オンラインスポーツコミュ二ティ (Strava、TrainingPeaks、Endomondoなど) ・トレーニングに基づく回復時間表示 ・15種のスポーツモードのヒートマップ(ナビゲートのヒートマップ含む) | ・80種以上 ・VALUE pack が付属 →SUUNTOが提携するトレーニングアプリの無料特典や割引特典 ・トレーニングに基づく回復時間表示 ・ナビゲートのヒートマップ |
位置情報 / マップ | |
・無料オフラインアウトドアマップ →充電中にwi-fiでDL ・ランニング中スワイプで地図表示 ・GPS, GLONASS, QZSS, BEIDOU | ・FusedTrack™ により軌道と距離の精度が向上 ・GPS, GLONASS, GALILEO, QZSS, BEIDOU |
その他 | |
Google アシスタント™️(OK Google) | ー |
一覧でみてみると、頑丈でバッテリー持ちが長い「9 BARO」が過酷なアウトドア環境での使用にマッチし、一方で、Wear OS by Google を搭載する「7」はキャッシュレス決済などより街使いに特化したモデルになっている、そんな印象を受けます。
「7」で欲を言うならば、睡眠管理やストレス表示機能を標準搭載し、より町での暮らしをサポートしてくれるモデルになってほしかったというところでしょうか。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
SUUNTO ブランドの「7」「9 BARO」二つのモデルの特徴をみながら比較してきました。
あなたが欲しいと思うモデルはどちらでしたか?またスマーウォッチで「これは欲しいな」と思う機能を発見できましたか?
このほか、同じスマートウォッチである Apple Watch に関する様々な情報も以下リンクでご紹介しています。ぜひあわせてお読みいただけますと幸いです。
Apple Watch に関するほかの記事も見てみる>>
この記事が、あなたのスマートウォッチライフの一助になっておりますと幸いです。あなたが素敵なスマートウォッチと出逢えることを願っております。
▼今回比較した SUUNTO(スント)の2モデル▼