Apple、GARMIN(ガーミン)や SUUNTO(スント)に続き、今やスマートウォッチ市場を牽引する POLAR(ポラール)。
そんな POLAR(ポラール)のスマートウォッチには、用途や機能性に応じていくつかのモデルがあります。
- 「マルチスポーツウォッチ」
- 「フィットネスウォッチ」
- 「ランニングウォッチ」
- 「活動量計」
このうち、「フィットネスウォッチ」はリーズナブルでありながら高い機能性が魅力です。
しかし、機能的にどう違うのかパッとわかりずらく。違いはなさそうですが、実際は細かい部分で結構な違いがあります。
そこで今回、「POLAR UNITE (以降、UNITE)」と「POLAR IGNITE (以降、IGNITE)」のフィットネスウォッチ2モデルが、価格以外にも、何がどう違うのかみていきたいと思います。
ぜひ、ご参考になさってください。
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一覧で機能差を比較してみる
まずは2モデルの機能差を一覧でみていきましょう。
[凡例:赤色文字 → 優れいている点]
POLAR UNITE |
POLAR IGNITE |
引用元:POLAR(ポラール)公式サイト | 引用元:POLAR(ポラール)公式サイト |
参考価格 | |
¥21,780(税込) |
¥30,580(税込) |
Training Load Pro | |
ー |
Polar Flowで以下を計測可 |
ランニングケイデンスをデバイスの動きでチェック | |
ー |
○ |
スピード/ペースゾーン | |
From mobile device |
○ |
ランニングインデックス | |
ー |
○ |
距離 | |
From mobile device |
○ |
高度、上昇度、下降度 | |
ー |
○ |
モバイルによるGPS | |
○ |
ー |
GLONASS、Galileo、QZSS、GPS | |
ー |
○ |
A-GPS(補助GPS) | |
ー |
○ |
スイミングメトリクス | |
ー |
○ |
バッテリー持続時間 | |
50h |
17h |
重量 | |
32g |
35g |
文字盤カラーテーマ | |
○ |
ー |
充電方法 | |
USB充電アダプター |
カスタム |
いかがでしょう。
上の表は、「UNITE」と「IGNITE」の機能差だけに注目して一覧化しました。一見、「IGNITE」が色々な機能で優れているように見えますが、その分 ¥8,000- ほど割高になっています。
それでは以下で機能差について、より詳しくみていきましょう。
「UNITE」が優れている点
2020年7月16日に発売した「UNITE」が「IGNITE」より優れている点についてみていきます。
- 価格がリーズナブル
- バッテリー持続時間が長い
- 文字盤カラーテーマが使える
一つひとつみていきましょう。
①価格がリーズナブル
「UNITE」が定価 ¥19,800(税別) 、対して「IGNITE」は定価 ¥27,800(税別) と ¥8,000- リーズナブルになっています。
やはり買い物はリーズナブルに済ませたいですよね。しかしながらこの ¥8,000- を覆すだけの魅力的な機能があるなら「IGNITE」も選択の余地が出てきそうですよね。
②バッテリー持続時間が長い
「UNITE」は50時間(GPS接続,手首での心拍数計測時)、「IGNITE」は17時間と「UNITE」の方が圧倒的にバッテリー持続時間が長くなっています。
睡眠中にも着用するのであれば、やはりバッテリー時間は長い方がよいですよね。「UNITE」なら丸2日持つので安心して着用し続けられますね。
③文字盤カラーテーマが使える
「UNITE」は文字盤のカラーテーマをいくつかの中から選択することができ、デバイスとのカラーコーディネートを考えるなど、ファッションも楽しめるモデルとなっています。
ここまでが「UNITE」の優れている点です。
「IGNITE」が優れている点
2019年9月に発売した「IGNITE」が「UNITE」より優れいている点についてみていきます。
- Training Load Pro が使える
- ランニングケイデンスをデバイスの動きでチェック可能
- スピード/ペースゾーン機能
- ランニングインデックス機能
- デバイス自体で距離計測
- 高度、上昇度、下降度計測
- 高精度な位置情報(GLONASS、Galileo、QZSS、GPS/A-GPS(補助GPS))
ひとつ一つみていきましょう。
①Training Load Pro が使える
「IGNITE」は、Training Load Pro という機能で、身体への負荷を数値化することができます。
数値化には、「カーディオ負荷」と「自覚的な運動負荷」という2つの要素が用いられています。
「カーディオ負荷」は、有酸素運動の際にかかる身体への負荷のことで、これをシステムが算出してくれます。一方、「自覚的な運動負荷」は、その時のトレーニグ強弱を「1〜10」の10段階で自己評価します。なんだか面白いですよね。
この2つの要素により、身体のどこに負荷がかかっているのかを数値化し、そのトレーニングが過多なのか、不足しているのかを把握することで、より正しく・精度の高いトレーニングを行っていくことが可能となっています。
なお、この機能を活用するためにはスマホと連携し、スマホ側の Polar Flow アプリと連携する必要があります。
②ランニングケイデンスをデバイスの動きでチェック可能
ランニングケイデンスとは、1分間の歩数(を半分に割った数値)です。
このケイデンス値(歩数値)を、デバイスの動きで検知し、算出する機能が「IGNITE」には備わっています。
では、ケイデンス値(歩数値)を知ると何が嬉しいのか、それは、ランニングの癖を改善でき、不意の怪我などを未然に防止する効果が期待できるということです。
次の状況を一緒に考えてみてください。
ケイデンス値(歩数値)が高い場合とはどういう状況でしょう? 「歩数が多い→歩幅が狭い」ということがわかりますよね。歩幅が狭いとつまづきやすかったり、効率の悪いトレーニングをしている可能性があります。
逆に、ケイデンス値が低い場合はどういう状況でしょう? 「歩数が少ない→歩幅が広い」ということがわかります。歩幅が広いと通常よりも多く身体に負荷がかかり、怪我をしてしまう恐れがありそうです。
ケイデンス値(歩数値)を知ることで、トレーニグ効率の向上や怪我の未然防止に繋げることが可能なんです。
③スピード/ペースゾーン機能
こちらは、スピードやペースの強度をあらかじめ設定することで、その強度でトレーニングできているかをモニタリングできる機能です。例えば、設定した強度から外れないようにトレーニングすることで、より質の高いトレーニングを行うことができます。
この機能は、ランニング、サイクリング、ローイング、カヌーといったスポーツでサポートされています。
また、「UNITE」はスマホ連携が必要なのに対し、「IGNITE」はスマホ連携なしでこの機能が使用可能となっています。
④ランニングインデックス機能
ランニングインデックスは、ランニング終了後時に自動計算される機能で、トレーニング中の「最大心拍数」「安静時の心拍数」「スピード」を組み合わせたデータを基に算出されます。
公式サイトには、次のような説明が記載されています。
ランニングパフォーマンス(ミリリットル/分/ kg単位の理論上のVO2max(最大酸素摂取量)値を表す最大有酸素ランニングパフォーマンス)の測定値が表示されます。表示値が高い程、心肺持久力/有酸素フィットネスがより優れていることを示します。
引用元:POLAR(ポラール)公式サイト
何やらややこしいですが、要は、「有酸素運動能力」から「ランニング効率」がわかる、というものです。
ランニング効率の向上は、「ランニングをより少ない労力で走ることができる」もしくは「一定のコースをより速いペースで走ることができる」ようになることを意味します。
これにより、日々のトレーニグの成果を数値で見て知ることができるんです。
⑤デバイス自体で距離計測
文字通り距離の計測を可能とする機能です。
トレーニングの中で移動した合計距離やラップ距離の合計を記録します。
どれだけ距離を移動したかをトレーニグ後に確認できれば、だれだけ頑張ったかを振り返ることができ、トレーニグを行うのが楽しみになり、継続したトレーニグを行うことができますよね。
こちらは、「UNITE」がスマホ連携が必要であるのに対し、「IGNITE」はスマホ連携なしで使用可能となっています。
⑥高度、上昇度、下降度計測
GPSと大気圧センサーを基に、現在の高度を表示可能な機能です。
高低差を利用したトレーニグを行う際には是非とも活用したい機能です。
こちらは、「IGNITE」のみ使用可能となっています。
⑦高精度な位置情報(GLONASS、Galileo、QZSS、GPS/A-GPS(補助GPS))
「UNITE」がGPSのみに対応しているのに対し、「IGNITE」は「GLONASS」「Galileo」「QZSS」と、衛星測位に対応しています。これにより、より正確な位置情報を測定可能です。
また、「A-GPS」にも対応しており、より高速なGPS捕捉を可能としています。「IGNITE」は、より早く、より正確な位置情報に測位可能なんです。
これにより、「走ってきたランニングルートがズレている」ということが無くなりそうですね。
ここまでが「IGNITE」の優れている点です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまで、POLAR(ポラール)のフィットネスウォッチ「UNITE」と「IGNITE」の2モデルの違いについてみてきました。
新たに追加ラインナップとなった「UNITE」は、価格を抑えるため、機能を最低限に押さえ込んだようなモデルと言えますね。
対して、「IGNITE」はフィットネスウォッチとしてはハイエンドで、機能が豊富なモデルと言えます。
「安さが全て」「バッテリー時間が長さを重視したい」「文字盤カラーテーマを選択したい」という方には、「UNITE」がピッタリなモデルといえます。
対して、「多機能が良い」「細かなトレーニグ情報を計測したい」「トレーニグの精度を向上させていきたい」という方には「IGNITE」がピッタリなモデルですね。
改めて、「UNITE」と「IGNITE」2つのモデルそれぞれが優れている点をおさらいしておきましょう。
「UNITE」が優れている点
- 価格がリーズナブル
- バッテリー持続時間が長い
- 文字盤カラーテーマが使える
「IGNITE」が優れいている点
- Training Load Pro が使える
- ランニングケイデンスをデバイスの動きでチェック可能
- スピード/ペースゾーン機能
- ランニングインデックス機能
- それ自体で距離計測
- 高度、上昇度、下降度計測
- 高精度な位置情報(GLONASS、Galileo、QZSS、GPS/A-GPS(補助GPS))
「IGNITE」の細かな機能は確かに魅力的ですが、¥8,000- を覆すだけの機能はなく、少しでもリーズナブルな「UNITE」を選びたいと思いました。新モデルなだけあって、「UNITE」は絶妙なところを突いてきたな、という感じです。
あなたはどちらのモデルに魅力を感じられましたか?
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この記事があなたのスマートウォッチライフの一助になっておりますと幸いです。あなたが素敵なスマートウォッチと出逢えることを願っています。
▼今回ご紹介したPOLAR(ポラール)の2モデル▼
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